発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷「カブトムシを育てよう!」

発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷ルームでは昨年度から継続して、来所される子どもたちと一緒にカブトムシの幼虫を観察してきました。今回は、現在のカブトムシの様子や子どもたちと取り組んでいる活動の様子をお伝えします。

カブトムシの幼虫

カブトムシの幼虫は、蛹になる前に「蛹室(ようしつ)」というもの作ります。これはカブトムシが蛹になるための部屋のことです。これを作るときに、快適な場所を探し回るのですが、その途中で、他の幼虫が作った蛹室を壊してしまうことがあり、それを防ぐために個室に分ける必要があるそうです。

そのため、蛹室を作り始める時期に合わせて、みんなでひとつずつの部屋にわけていきます。

今回は年長グループにて、幼虫の部屋わけを行いました。1人ひとつ、自分で部屋を作れることを知った子どもたちは、どの幼虫にするか自ら選びました。初めは触ることに抵抗があった子どもも、「カブトムシは夜行性?」などの○×クイズや観察を通して、カブトムシに対する興味関心を引き出したり、スタッフが実際に手に乗せる様子を見せたりすることで、自ら手の上に乗せてペットボトルに移せるようになりました。自分から幼虫に優しく触ることや土をふるう動作など、力加減を考え調整していました。

幼虫の部屋分けをする子どもたち

次回は、自分で選んだカブトムシに名前を付ける予定です。どんな名前を考えてくるのかスタッフも楽しみにしています。

ペットボトルに移した幼虫

幼虫が土の上に出てきてしまうことに気づいた子どもが、暗くする工夫を考えてくれました。カブトムシの幼虫は明るいところよりも、暗いところを好む性質があるそうです。安心して蛹になれるようにと、表には「しずかにしてね」と注意書きも書き加えていました。

子どもたちがつくった貼り紙

 子どもたちが、生き物に興味を持ち、見て、触る経験を通して、「生命」への興味関心が高まる様子を目の前で感じることができました。つむぎ 阿佐ヶ谷ルームでは今後も様々なホンモノの経験を通して、子どもたちの知的好奇心や新たなものに自ら挑戦する気持ちを育めるような支援を考えてまいります。

文:発達支援つむぎ 阿佐ヶ谷ルームスタッフ

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