発達支援つむぎ 吉祥寺「からくり装置を通じた話し合い・協同で一つのものを創り上げる取り組み」

2021.12.28

#発達支援

発達支援つむぎ 吉祥寺ルームでは、個別支援の一環として、ペア( 2~3名)での支援も提供しています。

あることがきっかけで、複数名での活動 への参加が難しくなった年長のAさんがいます。Aさんと職員が今後の活動について話し合う中で、「お友だちが一人だったらうれしい」「好きな事だったら楽しそう。そうだ。からくり装置がやりたい!」とAさんは自分の気持ちを伝えてくれるようになりました。

そこで職員は、「ペア」での 活動を提案。同じく、物作りが大好きな同じ年のBさんとペア支援が実現することになりました。

当日自己紹介も終え、少しずつ打ち解けてきたものの、AさんはなかなかBさんに「からくり装置を作ろうよ」と誘うことができません。Aさんは職員に「どうやって伝えたらいいの?」と相談しました。「私に伝えてくれたみたいに言えば大丈夫!」と励ますと、やりたいことを伝えることができました。

Bさんが 「ぼくもやりたかったんだ!」と言ってくれたことで、受け止めてもらえたと、 Aさんはほっとした表情になりました。

からくり装置で遊ぶ子どもたち

「いすを使ったらいいんじゃないかな」「紙コップをこんな風に重ねると橋になるよ」などお互いにコミュニケーションを図ることはもちろん、道具の貸し借りや提案等のやり取りをしながら進めていきました。

職員は、使いたい道具や物品等を予想しながら環境を整え、活動の展開を見守り、支援中の時間目いっぱい活動に打ち込めることができました。

自ら選択した活動を主体的に取り組む力や、自分や相手の言動を認め合える経験が達成感や自信につながり、Aさんはまた前向きな気持ちで複数名での活動に参加することができるようになりました。

これからも子どもたちが話し合い・協同で一つのものを創り上げる活動を続けていくとともに、自ら活動を選択し主体的に取り組めるよう支援してまいります。

文:発達支援つむぎ 吉祥寺ルーム職員

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