発達支援つむぎ 宮下「春の味 よもぎパンケーキ作り」
2025.05.30
#発達支援
発達支援つむぎ 宮下ルームをマンスリーで利用している子どもたちと、宮下どろんこ保育園の園児が一緒に行った「よもぎパンケーキ作り」についてご紹介します。
4月に入り、園庭や散歩先にはさまざまな春の自然物が見られるようになりました。そこで、道中歩いていると必ず目にする身近な植物であるよもぎを使ったクッキングを企画しました。

クッキングを予定した日の1週間前ほど前に、子どもたちと活動について話し合う時間を設けました。活動の工程や材料について確認した内容を当日まで室内に掲示し、興味を持たせるきっかけとしました。活動前日までに散歩先でたくさんのよもぎを見つけては洗う姿も見られ、当日までに多くのよもぎが集まりました。
当日は、まずよもぎの葉を茎から丁寧に摘み取る作業から始めました。指先に集中しながら、一枚ずつ丁寧に取っていき、「まだまだあるよ」「何枚集まったかな、20枚くらい?」と数への関心も高まりました。

たくさんのよもぎの葉が集まると、沸騰したお湯に入れ火を通します。「葉がお風呂に入って、色が濃い緑になったらおしまいの合図だよ」と言葉がけをすると、鍋の中をじっと観察する様子も見られました。時間が経つにつれて、よもぎの香りも広がっていきました。
火が通ったよもぎの葉は、すり鉢を使ってすりつぶします。手のひらに力を込めて動かしながら、葉の形や状態の変化を楽しむ姿が見られました。すりつぶす音が心地よく響きました。その後、すりつぶしたよもぎをホットケーキ、卵、牛乳と混ぜて焼き、薄い黄緑色のパンケーキができあがりました。自然な甘さがあり、子どもたちからも好評でした。「おいしい!」「よもぎの味ってこんな味なんだ」と、身近な植物を使ったクッキングを通じて、料理への興味や関心を高めることができました。パンケーキ作りと同時進行でよもぎ茶作りもしましたが、そちらも飲みやすく園庭の一角でお茶会が開催されていました。


クッキングの翌日には、よもぎを使った色水作りも行い、遊び込む姿が見られました。散歩先でも「見て、よもぎあったよ」と植物に興味を持つ子どもたちの様子が増えていることを実感しています。
今後も、連続性のある活動の中で子どもたちの主体性を育むことや、子どもたちの気づきを追うことを大切にしていきたいと思います。
文:発達支援つむぎ 宮下ルームスタッフ
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